<夫婦別姓を考察する>
「なぁなぁしいなー!」
「なんだい?あんたは相変わらずやかましいね〜」
「素朴な疑問なんだけど〜がきんちょと〜プレセアちゃんが結婚したら名前ってどーなる??」
「……は?名前??」
「だからぁプレセアちゃんはプレセア・コンバティールだろ〜?がきんちょはジーニアス・セイジ。結婚したらこの二人の名前は
どーなると思う?」
「……はぁ。普通に考えるとプレセアの名前が変わるよね。逆にジーニアスの名前が変わることもあるけど…」
「……っつーことはぁプレセア・セイジ……だよな?」
「…いいんじゃないかい?語呂もいい感じ」
「逆にがきんちょが変わるとしたら…」
「ジーニアス・コンバティール……だね」
「……ちーっと口説いな〜」
「……まぁ語呂の問題じゃないからねぇ…」
「……っつーことはぁ…ハニー(※ロイド)とコレットちゃんが結婚したらコレットちゃんはコレット・アーヴィング…だよな?」
「……うん。そーなるね」
「……すると……だ」
「はぁ」
「俺さまと〜しいなが結婚したら名前、どーなるわけ??」
「なっ……なんであたしがあんたと…っ!!?」
「だから〜もしも、よ。も・し・も。誰も結婚するなんて言ってないでしょーよ」
「なんであたしがそんな仮定に付き合わなきゃなんないんだい?!」
「ちぇー。いーじゃん、それくらいー!」
「大体ミズホの民が名乗ってる名前はあざなだって言ってるだろ!!」
「……あざなったってさぁ…別に結婚したら本名公表するわけでも、名乗る名前が変わるわけでもねーだろー?」
「……まぁそりゃそーだけど……」
「大体、本名は俺としいなだけのひ・み・つ…だしー」
「教えてないっ!!」
「まーまーまーまー。仮定。仮定……で、するってーとー…しいな・ワイルダー……ミズホ風にセカンドネームを先
にすっと〜ワイルダー・しいな……うひゃひゃ〜なんか弱い女子プロレスラーみたいじゃね〜?」
バキッ!!!
「……わ…悪かった。弱くない。お前は世界最強だ!!」
「そこを怒ってんじゃないよっ!!」
「……ちぇ〜。冗談通じねーのー。……で〜」
「……あんたつくづく懲りないね……」
「ん〜。まーねー。…で逆に俺さまの名前が変わるとすっと〜藤林ゼロス」
「……わ〜……。もともと胡散臭いのに、胡散臭さ2倍(※しいな比)だね…」
「……なんか失礼な発言があったが心優しい俺さまはスルーしてやる。……ここまでの仮定で、夫婦別姓の必要
性を俺さまは痛感した」
「……いや。あの…そもそも結婚しなきゃいーんじゃ……」
「そこでだ!」
「……無視かい」
「俺さまはテイルズの世界に於ける夫婦別姓を考察した!」
「…そーかい。そーかい。……本題に入る前置きがこんなに長いって……どーゆーこと??」
「まーまーまーまー。まず、凄く現実的な話だが。これを書いている奴はテイルズシリーズを実はTOD、TOD2、TO
Sしかやってねぇ。…つまり考察の対象となったのはこの3作品のみ…だ」
「そんなに少なくて考察って言えるのかい」
「まぁこの際それは気にしねーってことで!」
「……はぁ…(溜息)」
「まーずー夫婦別姓の問題を考えるにあたって〜まず結婚した有名カップルを考えてみようぜ〜」
「……スタンとルーティだね」
「そっ。スタン・エルロンとルーティ・カトレットだな。ちなみにルーティちゃんは気の強いショートヘアの美人さんで…」
「…あ〜。その辺の紹介はいいよ。……早く話進めとくれ……」
「ん〜?他の女の子の話は聞きたくないって?ジェラシィ??」
「………あんた。死んでみるかい…?」
「…いえ。遠慮します……。で〜この二人は結婚してるわけだが〜ルーティのセカンドネームが変わったかどうかT
OD2では分からない」
「ルーティの名前を呼ぶ人はたくさんいるけどフルネームを呼ぶ人はいないもんね」
「ルーティのフルネームが出てくるのは決まって4英雄の名前が出る時。ただあれはあくまで昔話だから〜結婚後、
ルーティちゃんがルーティ・エルロンになったのか、ルーティ・カトレットのままなんかはわからねぇ」
「……早速頓挫してるよ」
「アホー!そんくらいでくじけるかよ! あの二人にはガキがいただろー」
「あぁ……カイルだね」
「そっ。カイルのフルネームは?」
「……カイル……カイル・デュナミス!」
「そ〜そ〜。よく出来ました〜。二人のガキであるカイルはカイル・エルロンでもなくカイル・カトレットでもなくカイル・
デュナミスなわけよ」
「これは……なんで??」
「まずデュナミスってのはルーティちゃんが説明するように『資質』って意味らしい。語源がイマイチわからねーが、この
意味から経営する孤児院の名称を決めたんだろーな。そっからカイルのセカンドネームも決まったんだろう」
「ロニもロニ・デュナミスだよ?」
「…だな。なんか他人とは思えねーロニだが…ロニは確かに孤児だが…お前さんとは決定的に違う」
「どこが??」
「……なんつーか………ロニは親の名前を知ってる筈だ」
「……あぁ……」
「神の眼を巡る騒乱時に親を亡くしたロニは親の名前を覚えてる可能性が高い」
「…そーだよね〜。どうせあたしは捨てられっ子…(どよ〜ん)…」
「だ〜っ!!暗くなるんじゃねぇ!だから俺さまが新しい家族になってやろうと考察してんじゃねーか!」
「……バカ……?」
「バカじゃねー!んで話を戻して〜ロニもデュナミス姓なわけは、スタンとルーティの養子になったと考えるとあっさり
解決する」
「……なるほど……」
「つまりデュナミス孤児院のガキは全部デュナミス姓だってことだな」
「……じゃあスタンとルーティもデュナミスなんじゃないの?」
「うーん。その辺ははっきりしねーんだな…。今度は視点を変えて……ルーティには弟がいただろ?」
「ジューダスだね」
「そ。ジューダスは当然偽名で奴の正体はリオン・マグナスだ」
「また新しい姓が出て来ちゃったね…」
「んー。でもこのマグナスってセカンドネームに関しては気にしなくていいと思うぜ?…なぜならリオン・マグナスって名前も偽名
だからな」
「…あー。そうなんだー?」
「リオンの本名はエミリオ・カトレット。これは本人がはっきり言ってるから間違いない」
「…うわ〜…。少女マンガみたいな名前だね〜」
「…注目すんのそこ〜?……やっぱりしいなは爆乳に栄養が……」
バキッ。
「……で、エミリオ・カトレットがどうしたって?」
「……いてぇ………え〜と、カトレット……つまりルーティちゃんと同じ名前なわけよ。ちなみに二人の両親はヒューゴ・ジルクリ
フトとクリス・カトレット」
「……ルーティは分かるけどリオンはヒューゴに育てられたのになんで母方の姓なんだい?」
「……それがまたさっぱりわかんねーんだな〜」
「……ダメじゃないの?この企画?……ぶつぶつ…」
「まーまーまーまー」
「……ここであたしちょっと思ったんだけどさ……皆、結構好き勝手に名乗ってないかい?」
「そーだな。大体ハニーもロイド・アーヴィング。親父はクラトス・アウリオンだからな。……結構皆好きに名乗ってんのかも。……っ
てことはこの世界にそもそも戸籍がねーんじゃねーか?…って思うよな?」
「うん」
「…だが、俺さまは意外にあるんじゃないかと踏んでいる」
「…なんで?」
「お前が原因だ」
「あたし?!」
「お前は〜まず自分の本名を知ってるよな?」
「……あ…あぁ。そりゃあね…」
「…でもっておろち君その他の本名も知ってるだろ?」
「うん。だって頭領だからね」
「……つまりミズホでは本名を頭領が管理している……それは戸籍があるからじゃねーか??なければそもそも本名を管理する
必要がない。結婚した相手に本名がばれるのもそのせいじゃねーのか?」
「……そ……そうなの?!」
「多分。…でミズホ並のど田舎にあるなら他の街にもありそうだよな。まぁスラムなんかにはあってないよーなもんだろーが…」
「まぁ戸籍は仮にあるとして……夫婦別姓は??」
「……意外にこの世界は夫婦別姓が浸透してる気がするんだよな。ヒューゴ夫妻も別姓だし(子が母方の姓を名乗るのは謎だけ
ど…) 意外なところで結婚して新しいセカンドネームを名乗る可能性もある。スタン、ルーティ夫妻は結婚して意外にデュナミス夫
妻になってんのかもしれねーしな」
「……ふーん…新しい姓か…」
「そこでだ!しいなと俺さまに合う新しいセカンドネームを考えようと思う!」
「……さて…今日のご飯は〜…」
「おいっ!話聞けよ〜!」
………無理矢理(了)
2006.11.15up
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