<バッツについて考察する>
ファリス(以下F)「と、言うわけで、今回のお題は、FFと言う日本を代表するRPGの一つである、FF5の主人公について考察してみたいと思う」
クルル(以下K)「うんうん。で、それって誰??」
バッツ(以下B)「…………」
レナ(以下L)「ジョーダンよ。ジョーダンだからバッツ。そんなに泣かないで……」
B「なんなんだよー!?俺の何を考察するんだよ?!」
F「うん。メインテーマはこれだ。どうして『バッツは影が薄いのか』だ」
B「…………」
F「俺、これ前から気になってたんだよな〜。バッツと言えば影が薄い。影が薄い主人公と言えばバッツ位の勢いで例えられてだろー?」
B「しくしくしくしく……」
F「ところが、ひとつひとつの要素を見るとバッツは本当は影が薄い筈ないんだよー」
B「しくしくしくしく……」
L「で、姉さん、その根拠は?」
F「うん。まず、出生にちゃんと根拠がある。バッツは第一世界の人間であるお袋さんのステラさんと、第二世界の親父さんのドルガンさんの
子供だ。ある意味、二つの世界を繋ぐ――――そして本当の意味で世界を繋ぐという意味をもってるんだな」
B「……し、、知らなかった!」
K「えー!バッツすごーい!」
F「まぁ、バッツよりそんなことをきちんと考えた俺のほうがすごいけど」
L「そうよねー」
B「しくしくしくしく……」
F「そんなある意味稀有な存在である筈のバッツなんだが、本編を通して確かにあまり目立たない。FFはDQ、幻想水滸伝なんかと違って、主
人公が別人格(=喋る)ゲームだが、前者のゲームだと思っていた人が少なくない」
B「しくしくしくしく……」
K「なんでかなー?バッツが普通の人過ぎるから?」
L「……そうかしら??バッツってば、私とガラフが困っているのに、ほっておいて旅に出ようとした人なのよ?」
F「うわ!サイテーな奴だな、お前!!」
K「ひどーい!」
B「しくしくしくしく……」
L「とにかくバッツはとにかく身勝手な部分が目立つわ。さっきの件もそうだけど、私と姉さんがタイクーンに残った時もなーんにも言わないで
さっさと行っちゃうし!」
K「おじいちゃんも危うくダンジョンに置いて行かれるところだったって言ってた!」
F「まぁ、バッツは普通の人代表的な扱いを受けることがとかく多くて正義心が強いって公式設定もあるけど実際はそうでもない。バッツが象
徴する風を表すように束縛を嫌いさっさとどっかにいっちまう自由な奴だ。どっちかゆーと俺の方がずっとまともだ」
B、K、L「いや、それはないと思うよ」
F「…………」
L「ま、まぁ人間性のことはわかったとして、どうしてバッツは目立たないのかしら??」
F「……うーーん。まず少し他の主人公と比較してみようか?俺が思うにFFの他の主人公がぶっとび過ぎてる感が否めないからな……」
B「……って言うと?」
F「まず、次作であるFF6。これは誰が主人公か意見が未だに割れるところだが、やっぱり取扱い説明書でも一番上に来た、ティナを主人
公とする。更にFF7はクラウド。FF8はスコール。FF9はジタン。FF10はティーダだ」
B「……はぁ……」
F「実は普通の人間は二人しかいない」
K「えぇーー!?」
F「まぁ、一人は言うまでもねーが、バッツ。もう一人はスコール。ティナは幻獣と人間のハーフだし、クラウドはジェノバの細胞を埋め込ま
れた改造人間。ジタンは違う星(?)のハーフ。尻尾生えてるし。ティーダに至っては夢だぞ。夢!」
L「ね、、姉さんそんなネタばれをペラペラと……」
K「……ファリスってまさかゲーマー?」
F「うっさい。でー、そのスコールと比較するとー……、激しい対人恐怖症(?)の上に前半と後半で『てめーは誰だ!』と突っ込みを入れた
くなる豹変を果たすスコールに比べりゃお前はまともだ。安心しろ。バッツ」
B「………なんかそれを聞いたら目立たなくってよかったような気もしてきた…」
K「少し賢明かも。。」
F「親子関係にも問題があるかと思って俺は考察してみた」
B「…ファリス、もしかして暇なのか?」
がん!!(暫くお待ち下さい)
F「この中で父親が偉大なのはバッツ、ティナ(?)、ティーダ」
L「ティナのお父様は偉大なの??」
F「召喚獣になる奴は偉大だ。。シルドラー!!」
B「ばりばり私情じゃねーか!!大体マディンは召喚獣じゃなくって幻獣だ」
F「うるさい。細かいことは気にするな。ここで俺はふと思った。他の作品と比べても意味がないんじゃ……と」
B「……遅くね??」
F「っつーことで、他の登場人物と比較すればいいんだよな」
L「そうよね!目立たないってことはつまり、バッツのまわりの人間が目立っていたってことですものね?」
K「それならクルルも分かるよ!バッツだけ平民!!」
F「これは有名な話だよなー。ガラフに至るまでパーティメンバーはバッツ以外はロイヤルファミリー」
B「そんなの仕方ないだろっ!!」
F「いや。逆に。王族の中に一人だけ違うって目立つ要素な筈なんだが」
B「…………」
L「出生だけじゃなく他のことも比較してみましょうか?」
F「そーだな。まずレナは典型的ヒロインだ。可愛くてお姫様で優しい。非の打ち所がない」
B「真顔で言うか……??」
L「あら?バッツ?何か??」
B「……」
F「しょっちゅう掠われるところもレナは典型的ヒロインだ」
K「そっかー!」
F「ところがだ!レナが典型的ヒロインなのに対し、バッツは全然ヒーローじゃない!!」
B「えー!?そーかー?!」
F「だって海賊に捕まった時は一緒に捕まってるし」
B「お前のせいじゃねーか……」
F「メリジューヌ戦でも飛竜の活躍でレナは元に戻ったけど、お前何にもしてない!普通ヒロインのピンチを助けに来るのがヒーローだ!
他FFを見ろ!」
B「……う……うぅぅぅ……」
F「次、クルル。クルルは典型的ヒロインのレナに対して妹キャラだ」
K「えー、そーなんだー」
B「うん。それはよく分かるよ。クルルみたいな妹、欲しいって思ってた」
K「………」
F「ところがお前はタイクーン脱出前にそんなクルルね体当たりに敗れている。大体のプレイヤーが思った筈だ。『よえぇ!!』と」
B「……………」
L「じゃあ次姉さん行きましょうか!」
K「ファリスは実は1番インパクトがあるトリッキースターなんだよね〜」
L「勇猛な海賊の頭領でありながら実は美女。更にお姫様!このインパクト……。シルドラとの泣けるイベントはガラフのイベント並のイン
パクトよね。あとその凛々しさ。男らしさはバッツよりずっと上。バッツが目立たなかったのは姉さんのせいなんじゃないかしら?ディシディ
アにもバッツじゃなくって姉さんとギルガメッシュさんが出るって言う噂もあるし」
B「そうなのかー?!!」
K「あとはファリスが主人公?!みたいな印象は2006年のGBAへの移植の時に出た攻略本での表紙のイラストも有名だよね〜」
B「………あぁ、あれ……」
K「レナとファリスが真ん中でー、どーしてバッツあんなに隅っこなの〜!?」
B「う………うぅぅぅぅ……」
F「まあ、目立つっていやぁガラフやゼザなんかも相当目立ってるだろ!」
L「あとは実はギルガメッシュさんも相当インパクトあるのよねー」
F「確かに。と言うかFF5は知らなくてもギルガメッシュは知ってる、って言う輩も多い。何でかってギルガメッシュは他のFFでのゲスト出演
がやたら多いからなんだな。調べた限りなんと7つ。これからもどんどん出てくる可能性が高い。ちなみに俺もサリサでゲスト出演あるん
だぜ」
L「と、言うと?」
F「FF5の最大の売りはやっぱりゲームのシステムなんじゃねーかと思う。ジョブチェンジとアビリティシステムで戦術にかなり広がりが出
るからな。そのシステムを最大限に生かすためにはバッツにあまりインパクトがあっちゃ困るんだよ。例えばクラウドやスコールみたいな
キャラだったらまるでパジャマな風水師やアホ丸出しの踊り子は無理だろ」
B「アホ丸出しってお前……」
K「そっかー!バッツはゲームの良さを引き立たせるために自分はひっそりとしてたんだね?」
B「え?あ?」
L「流石バッツ!!私、全然そんなことに思い至らなかったわ!」
B「……いや、俺も全然思い至ってないけど……」
F「流石リーダーだよなっ!!」
B「え?あははは………」
F「じゃあということでこれよろしく!俺酒飲んでくっから!」
K「私もアイス買ってくるからこれよろしく〜」
L「私もー。後はよろしくね。バッツ」
B「お前らーー!!!」
了
2008.8.12up
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